第9回 東部海浜開発事業検討会議 報告(人工干潟編)

ひげぼうず

2007年06月13日 12:52

2007年6月4日(虫歯予防デー)、午後12時50分より、
第9回 東部海浜開発事業検討会議 が開催されました。

今回は新港地区への視察と、新港地区に隣接する人工干潟の視察がメインです。

展望台から見た新港地区の様子、および新港地区入居企業訪問については↓をご覧ください。

第9回 東部海浜開発事業検討会議 報告(新港展望台編)
第9回 東部海浜開発事業検討会議 報告(企業訪問編)

さて、企業訪問の後は人工干潟の視察です。

新港地区を出てうるま市に入り、人工干潟が見れるという水路部にやってきました。


こんなとこ。

場所はこの辺↓です。

新港地区水路部人工干潟付近

ここは、希少生物であるトカゲハゼの生息地です。



トカゲハゼとは、日本では中城湾にのみ生息するハゼの仲間で、沖縄レッドーデータブックにも記載されている希少生物。
いわるゆトントンミーと呼ばれるハゼ科の魚の一種です。
泥干潟にのみ生息します。
ちょうど干潮時間付近だったので、多くの部分が干上がっていますね。



橋の下はじゅくじゅくしてます。

よ~~~く目を凝らしてみると、なにやらハゼの仲間のような生き物が水から出たり入ったり。

もしかして、トカゲハゼか?!

残念ながら、トカゲハゼの生息域は非常に軟弱な泥干潟であり、人が入ろうものならずぶずぶと沈んでしまいます。
深さは5~60cmぐらいはあるそう。

ということで近づけなかったので、トカゲハゼかどうかは確認できませんでした。
まぁ、トカゲハゼだと思っておきましょう。



泥干潟になっている部分は、大きめの石で囲まれた部分。
写真ではわかりにくいですね。

この中に入ると、ずぶずぶ沈んでしまうので注意。

このアタリにも、トカゲハゼと思しきハゼ科の生き物が見えます。

このトカゲハゼの生息域である泥干潟は、人工的に作り出したものと言うことです。
いろいろな試行錯誤の結果、円型よりも胃袋型のほうが、泥が安定するということがわかったとのこと。
いくつかの泥干潟では良好な状態を維持できているとのことです。

いろいろな情報を調べてみると、この人工干潟には定期的な維持管理が必要だと言う話も聞いたことがありますし、毎年稚魚を放流し維持しているとも言われています。
また、ここではごく狭い範囲での人工の泥干潟ができていますが、広い意味での干潟が可能かどうかと言うことは良くわかりません。
先日見に行った泡瀬干潟のような多様性をもつ人工干潟が可能かというと、未だにちょっと難しい気もします。

とりあえず、人工泥干潟が生成・維持され、トカゲハゼが実際に生息していることは確認できました。


余談ですが。

この水路部に降りたとき、最初に目に付いたのはゴミでした。
つい最近捨てられたと思われる、生ゴミ、リュウキュウサルボウの貝殻。
そのほか、ガラスビンや空き缶など。

さすがに、泡瀬干潟の雨水排水水路辺りに比べれば、はるかにゴミは少ないですが、それでも目立ちます。

なんだかなぁ~、って思っちまいますねェ。
とほほ、です。

環境保護と大きな声で叫ぶつもりはないですが、ゴミを捨てないようにぐらいはして欲しいものです。
『干潟は汚い』のではなく、『人が干潟を汚している』ということを、もっともっと自覚しなければなりません。

とは言うものの、おいらにはなにができるかのぉ。
とりあえず、その辺に落ちているゴミでも拾っておきます。
関連記事